特定外来生物

　特定外来生物とは、外来生物（海外から日本に持ち込まれた生物）の中で、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものとして指定されます。特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。
　外来生物法では、特定外来生物に指定された生物について、飼養等（飼養、栽培、保管又は運搬）・輸入・野外に放つ行為などを原則禁止しており、もし違反した場合は、法律で罰せられます。

ナガミヒナゲシは、地中海沿岸原産の一年草です。
秋に発芽して、ロゼット状態で越冬し、４～５月頃にオレンジ色の花を咲かせます。
開花後、６月頃に実をつけ、大量の種子を放出します。
特定外来生物や生態系被害防止外来種に指定されていませんが、繁殖力が強く、他の植物の生育を妨げる成分を含んだ物質を出すことから、生態系に影響を与える植物とされています。

駆除の方法
自宅の庭などに生えているものを駆除する場合は、雑草等と同じように抜いて燃えるごみで出してください。
茎に含まれる乳白色の液で手がかぶれるおそれがありますので、素手で触らずゴム手袋などを着用してください。
蔓延を防ぐためには、実をつける前に駆除することが効果的です。

「条件付き特定外来生物」＜アメリカザリガニ＞＜アカミミガメ＞
　　アメリカザリガニとアカミミガメは、2023年6月1日より「条件付特定外来生物」に指定されました。

・「条件付特定外来生物」は、外来生物法に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当分の間、適用除外とする（規制の一部がかからない）生物の通称です。「条件付特定外来生物」も、法律上は特定外来生物となります。

・適用除外とする規制の内容は、それぞれの種ごとに政令で指定されます。詳細と相談ダイヤルは下記の環境省ホームページ『日本の外来種対策「2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります！」』をご覧ください。

・現時点で「条件付特定外来生物」に指定される生物は、アカミミガメとアメリカザリガニの2種のみです。これら2種以外の特定外来生物は、これまで通り、特定外来生物についてのすべての規制がかかりますのでご注意ください。

＜ポイント＞
・規制開始後も、一般家庭でペットとして飼育されているアメリカザリガニ・アカミミガメは、これまで通り
　飼育することができます。申請や許可、届出等の手続きは不要です。
　アメリカザリガニ・アカミミガメが寿命を迎えるまで大切に飼育してください。
・アメリカザリガニ・アカミミガメを池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止されて
　います。
　飼い続けることができなくなった場合は、譲渡するか新しい飼い主を探すなどして、最後まで責任をもって
　管理しましょう。

規制の概要など、詳しくはこちらをご覧ください。
神奈川県ホームページ「条件付特定外来生物」とは
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/jyoukenntsukitokuteigairaiseibutsu.html
環境省ホームページ「2023年6月1日よりアカミミガメとアメリカザリガニの規制が始まります！」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/regulation/jokentsuki.html
導入・拡散経緯と分布状況
https://www.env.go.jp/nature/amezari_keii.html