おいしい水ができるまで

南足柄市で一番大きな矢倉沢浄水場のしくみを説明しましょう!

1.第2水源(だいにすいげん)
第2水源は矢倉沢浄水場の上流にあり、1日最大15,500立方メートル(25mプール約62杯分)の水を矢倉沢浄水場へ送っています。
水源から浄水場までは、直径30cmのパイプで道路の中(地面の中)を通って水を運んでいます。
水源から浄水場までは、直径30cmのパイプで道路の中(地面の中)を通って水を運んでいます。
2.ミニ水力発電機(みにすいりょくはつでんき)
第2水源から矢倉沢浄水場までの高低差35m(有効落差11m)を流れてくる水の落差エネルギー(水が高いところから低いところへ流れる勢い)を利用して、矢倉沢浄水場で使う電気を作ってくれる発電機です。
水の力を利用しているので、二酸化炭素が発生しないため地球温暖化防止になります。余った電気は電力会社に買い取ってもらっているので、一石二鳥の優れものです。
この発電機で最大18.5キロワット(一般家庭約33件分 )の電気を作ることができます。
水の力を利用しているので、二酸化炭素が発生しないため地球温暖化防止になります。余った電気は電力会社に買い取ってもらっているので、一石二鳥の優れものです。
この発電機で最大18.5キロワット(一般家庭約33件分 )の電気を作ることができます。
3.着水池(ちゃくすいち)・沈砂池(ちんさち)
浄水場で水を作るために初めて入ってくる池を着水池といいます。右の写真一番奥の池に水が入ってきます。
次に沈砂池と呼ばれる池に入ります。この池は水をゆっくり流すことにより、木の枝や葉、砂を自然に沈ませて取り除く施設です。20mある池を約20分かけて、ゆっくりと流れていきます。(深さは3.4mあります)
次に沈砂池と呼ばれる池に入ります。この池は水をゆっくり流すことにより、木の枝や葉、砂を自然に沈ませて取り除く施設です。20mある池を約20分かけて、ゆっくりと流れていきます。(深さは3.4mあります)
4.凝集池(ぎょうしゅうち)
大きなゴミが取りのぞかれた水は、次に凝集池と呼ばれる池に入ります。
この池は、塩素(次亜塩素酸ナトリウム)と呼ばれる消毒薬や、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム、通称PAC「パック」)を均一に混ぜるための池です。水が池の中の通路を上下左右に流れることにより、注入した薬品が混ざる仕組みになっています。ゆっくりと、約30分かけて通過した水は次の池に流れていきます。
この池は、塩素(次亜塩素酸ナトリウム)と呼ばれる消毒薬や、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム、通称PAC「パック」)を均一に混ぜるための池です。水が池の中の通路を上下左右に流れることにより、注入した薬品が混ざる仕組みになっています。ゆっくりと、約30分かけて通過した水は次の池に流れていきます。
5.傾斜板沈殿池(けいしゃばんちんでんち)
凝集池を通った水は傾斜板沈殿池に流れてきます。
この池は、凝集剤の働きでかたまりとなった砂やゴミを、水をゆっくり流して池の底に沈めるための池です。
池の中には傾斜させた板が設置してあり、傾斜させることにより沈殿効率を増大させている池なので「傾斜板沈殿池」と呼ばれています。
23mある池を2時間かけて非常にゆっくりと流れる(カタツムリの倍位の速さ)ことにより、小さなゴミ等を沈めていきます。(深さは4m)
この池は、凝集剤の働きでかたまりとなった砂やゴミを、水をゆっくり流して池の底に沈めるための池です。
池の中には傾斜させた板が設置してあり、傾斜させることにより沈殿効率を増大させている池なので「傾斜板沈殿池」と呼ばれています。
23mある池を2時間かけて非常にゆっくりと流れる(カタツムリの倍位の速さ)ことにより、小さなゴミ等を沈めていきます。(深さは4m)
6.急速ろ過池(きゅうそくろかち)
急速ろ過池は、目に見えない様な非常に小さなゴミなどを取り除く施設です。
水がろ過層(小石からろ過砂と呼ばれる細かい粒子の砂の層で、約1mあります)を通過する際に、層の非常に小さな隙間を通過できないゴミを取り除く施設で、ドリップコーヒーのフィルターの様な働きをします。
この池は縦4列横4列の計16池に分かれており、2時間毎に1池づつ順番に、取り除いたゴミを洗浄する「逆洗浄(ぎゃくせんじょう)」を自動で行っています。洗浄されて出た汚れた水は、浄水汚泥(じょうすいおでい)と呼ばれ、天日乾燥池(てんぴかんそうち)へ送られます。
水がろ過層(小石からろ過砂と呼ばれる細かい粒子の砂の層で、約1mあります)を通過する際に、層の非常に小さな隙間を通過できないゴミを取り除く施設で、ドリップコーヒーのフィルターの様な働きをします。
この池は縦4列横4列の計16池に分かれており、2時間毎に1池づつ順番に、取り除いたゴミを洗浄する「逆洗浄(ぎゃくせんじょう)」を自動で行っています。洗浄されて出た汚れた水は、浄水汚泥(じょうすいおでい)と呼ばれ、天日乾燥池(てんぴかんそうち)へ送られます。
7.浄水池(じょうすいち)
ろ過されて飲めるようになった水は、最終消毒(塩素)を行い安全な水にした後に浄水池へ送られます。
この浄水池は急激に水の使用量が増加した場合に、池に貯めてある水を供給し対応する「水の倉庫」の役割をしています。浄水池は、飲めるようになった水を貯めておくため、細菌等が入らないように地下(写真の緑地の下)にあります。
この浄水池は急激に水の使用量が増加した場合に、池に貯めてある水を供給し対応する「水の倉庫」の役割をしています。浄水池は、飲めるようになった水を貯めておくため、細菌等が入らないように地下(写真の緑地の下)にあります。
天日乾燥池(てんぴかんそうち)
この天日乾燥池は、浄水過程で取り除かれたゴミなどをこの池に貯め、自然沈殿させた後にきれいになった上水を川へ戻し、底に溜まった汚泥を天日で適度に乾燥させ、産業廃棄物として専門業者に依頼し処理しています。(処理された汚泥は、コンクリートの材料としてリサイクルされています。)
矢倉沢浄水場には
矢倉沢浄水場内には2,500立方メートルの水があり(25mプール約10杯分)、1時間で約630立方メートルの水を処理することができます(25mプール約2.5杯分)。また、浄水場に水が入ってきてから、飲み水になるまで約4時間かかります。
浄水場で使っている薬品
塩素(えんそ)
次亜塩素酸ナトリウムと呼ばれる薬品で、アンモニア性チッ素や鉄などをとりのぞくために入れる消毒液です。(プールに入れる白い薬品と同じようなものです)
PAC(パック)
ポリ塩化アルミニウムと呼ばれる薬品で、水に混ざっている細かい砂や浮遊物質をかたまりにして、沈みやすくするための凝集剤です。
水が蛇口から出てくるまで

浄水場でつくられたおいしい水は、送水管と呼ばれるパイプで配水池へ送られます。高低差を利用して水を流したり、高いところへはポンプを使って水を送っています。
配水池にたくわえられた水は、高低差を利用して配水管と呼ばれるパイプで各配水区域へ水を配っています。 みなさんの家庭や学校は、この配水管から、給水管と呼ばれるパイプで蛇口まで水を通します。学校やマンションなどの大きな建物は、受水槽にいったん水をためてから蛇口に水を送ることもあります。 浄水場でつくられた水は、長いパイプの中を通ってみなさんのところへ送られています。
配水池にたくわえられた水は、高低差を利用して配水管と呼ばれるパイプで各配水区域へ水を配っています。 みなさんの家庭や学校は、この配水管から、給水管と呼ばれるパイプで蛇口まで水を通します。学校やマンションなどの大きな建物は、受水槽にいったん水をためてから蛇口に水を送ることもあります。 浄水場でつくられた水は、長いパイプの中を通ってみなさんのところへ送られています。

配水区域図