脳血管疾患を予防しましょう
脳血管疾患とは
脳血管疾患にはいろいろな種類がありますが、最もよく知られているのは脳卒中です。脳卒中とは、脳の血管が破れるまたはつまることにより、脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が傷害される病気です。

南足柄市民の健康問題
下図の標準化死亡比は、異なった年齢構成をもつ地域別の死亡率の比較を可能にするため、標準的な年齢構成に合わせて地域別の年齢階級別死亡率を算出したものです。国の平均を100としており、100以上の場合は国の平均より死亡率が多いと判断され、100以下の場合は死亡率が低いと判断されます。
南足柄市は脳血管疾患の死亡率が 国・神奈川県と比べて高い状況が続いています。
南足柄市は脳血管疾患の死亡率が 国・神奈川県と比べて高い状況が続いています。
脳血管疾患の疾患別死亡率
平成26年における南足柄市の脳血管疾患で亡くなった方は43人で、その疾患別の内訳は脳梗塞49%、脳出血39%、くも膜下出血12%でした。

脳卒中はなぜ起こる?

脳卒中の症状
- 片方の手足に力が入らない。半身の脱力。手足のしびれ。
- 顔が片方ゆがんでいる。
- 言いたいことが言えない。言葉が理解できない。ろれつが回らない。
- 片目が見えない。視野の半分が欠ける。
- フラフラして立てない、歩けない。ひどいめまい。
- これまでに経験したことのない突然の激しい頭痛。
重症の場合は、意識を失うこともあります。
症状が、ひとつだけの場合も、いくつか重複して出現する場合もあります。
症状が、ひとつだけの場合も、いくつか重複して出現する場合もあります。
もしかして脳卒中?「FAST」 をチェック
脳卒中は、発症後すばやく治療を開始すると、後遺症が軽くなる可能性が高まります。可能な限り速やかに病院を受診しましょう。

脳血管疾患を予防するための生活習慣
生活のポイント
- 食事
食塩の摂りすぎは高血圧につながるため、減塩に努めましょう。食塩摂取目標は1日成人男性8グラム未満、成人女性7グラム未満、高血圧の人6グラム未満です。
また、肥満は高血圧・脂質異常症・糖尿病などの原因となるため、肥満の人はカロリー量と食事バランスを見直す必要があります。 - 運動
運動不足は食事のエネルギーを消費しきれず、肥満につながります。また、運動不足は血管のしなやかさが失われ、動脈硬化が加速します。動脈硬化を防ぐには、ウォーキング・ジョギングなどの有酸素運動が効果的です。日ごろの生活の中で、運動する習慣を持ちましょう。 - 喫煙
タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ血圧を上げます。喫煙者は、非喫煙者に比べて脳梗塞の発症率はきわめて高いといわれています。喫煙している方は、禁煙しましょう。 - 飲酒
適量をこころがけましょう。1日にビールなら中ビン1本、日本酒なら1合にとどめ、女性はその半分までにしましょう。週2日は休肝日をつくりましょう。 - ストレス
ストレスは自律神経の働きが乱れ、高血圧や不整脈などが起こることがあります。気分転換をするなど上手に発散して、ストレスをためないようにしましょう。 - 健康管理
定期的に健康診断を受け、自分の持っている危険因子を早期発見しましょう。また、血圧の高い方は血圧測定を行い、自分の血圧の状態を把握するようにしましょう。