南足柄市がモンベルフレンドエリアに登録

　10月１日、南足柄市は登山やサイクリングなどを楽しむ観光客のさらなる誘致に向けて、総合アウトドアメーカーのモンベルが全国で展開する「モンベルフレンドエリア」に登録することになりました。同社の有する顧客会員制度を活用した観光分野でのシティプロモーションを実施するとともに、本市の自然資源を活用したイベントをモンベルとともに実施していきます。

背景等

明神ケ岳山頂からの絶景

金時見晴パーキングで記念撮影するサイクリストの皆さん

　南足柄市には東京近郊から日帰りで登山を楽しむことができる山が複数あります。具体的には、金時山（標高1,212メートル）や明神ケ岳（標高1,169メートル）、矢倉岳（標高870メートル）で、どの山も子連れのファミリー層が登ることができ、山頂では雄大な富士山をはじめダイナミックな眺望を楽しむことができます。

　また、南足柄市は大自然を実感できるバイクフィールドとしても注目され、昨年４月に開通した「はこね金太郎ライン」のほか、足柄峠のヒルクライムも人気です。

　一方、本市では、こうした山の資源を生かした観光振興策が十分ではないという課題があります。

　そこで、新たに民間企業と連携して、より効果的な登山客等の誘致が実施できないか検討を重ねてきました。登山をテーマにした複数の出版社や旅行会社等に聴き取りを行った結果、このたび総合アウトドアメーカーであるモンベルが全国で展開する「モンベルフレンドエリア」に登録し、同社が行う地域連携事業に参画していくこととしました。

期待される効果

　モンベルが全国で展開する「モンベルフレンドエリア」に登録することで、モンベルの有する顧客会員制度を活用することができます。108万人（令和４年９月現在）の顧客会員に対し、本市エリアでの登山やキャンプ、サイクリング等の観光情報を様々なツール（会員宅に送付される冊子やモンベルのＷＥＢページ、メールマガジン等）で告知でき、誘客促進につながるほか、本市のブランド醸成において効果が期待できます。

　モンベルは、南足柄市の自然環境の豊かさと年代を問わずファミリー層などで登山を楽しめる山が複数あること、東京方面からのアクセスの良さなどを高く評価しています。
　モンベルに認められたフレンドエリアとなることで、アウトドアに関心のある市民もこれまで以上に本市の自然環境に一層の愛着と誇りを持つことが期待できます。

連携事業

モンベル主催のアウトドアイベントを実施

　モンベルは、会員向けに様々なアウトドアイベントを開催しています。本市の自然資源を活用したモンベル主催のイベントを市が協力して実施していきます。

市内の店舗等の広告宣伝

　市内のキャンプ場などの宿泊施設や飲食店等がモンベルの会員向けに優待サービスを設定して「モンベルフレンドショップ」に登録した場合、会員に対して様々なツール（会員宅に送付される冊子やモンベルのＷＥＢページやアプリ等）を通じて広告を出すことができます。賛同していただける事業者を募り、行政だけでなく、市内民間事業者と一丸となって、登山やサイクリングを楽しむ観光客の誘致に取り組みます。
　キャンプ場や道の駅など、既に10の事業所が申し込みをされていますが、今後はさらに周知を図り、事業者を増やしてきます。